公開日:2026年6月5日

【2026年下半期】東京の見逃せない展覧会46選:ルーヴル美術館展、ターナー展から、マリメッコ、森万里子展まで

東京で行われる2026年に見たい展覧会の最新版を公開。ピカソやルーヴル美術館のコレクション、森万里子の大規模展、東京を舞台にした国際芸術祭など、下半期も注目の展覧会がめじろ押し!

左上から時計回りに:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」、「テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話」、「マリメッコ展」、「森万里子展」

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全国編も公開中

  1. ◎開催中の注目展覧会
  2. 「ロン・ミュエク展」(森美術館)
  3. 「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」(東京オペラシティ アートギャラリー)
  4. 「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」(東京都美術館)
  5. 「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」(東京都現代美術館)
  6. 「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」(国立新美術館)
  7. ◎6月にスタートする展覧会
  8. 「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」(国立新美術館)
  9. 「“カフェ”に集う芸術家 ―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」(三菱一号館美術館)
  10. 「杉本博司 絶滅写真」(東京国立近代美術館)
  11. 「出光真子 おんなのさくひん ――ある映像作家の自伝」(東京都写真美術館)
  12. 「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC])
  13. 「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」(アーティゾン美術館)
  14. 「洋館 明治の夢と挑戦」(東京都江戸東京博物館)
  15. ◎7月にスタートする展覧会
  16. 「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」(TOKYO NODE)
  17. 「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」(ヒカリエホール)
  18. 「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」(東京都庭園美術館)
  19. 「没後50年 髙島野十郎展」(渋谷区立松濤美術館)
  20. 「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」(国立西洋美術館)
  21. 「ほぼ・空:青木淳 + リチャード・タトル」(東京オペラシティ アートギャラリー)
  22. 「東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」(東京都美術館)
  23. 「藝大式 美術の“ミカタ” ―この夏、藝大生になる―」(東京藝術大学 大学美術館・陳列館)
  24. ◎8月にスタートする展覧会
  25. 「やきもの名品紀行 ―中国・日本・朝鮮半島―」(根津美術館)
  26. 「多田美波―光、凛と ゆれる」(東京都現代美術館)
  27. ◎9月にスタートする展覧会
  28. 「すみだ五彩の芸術祭」(墨田区各所)
  29. 「共時的星叢 ―時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」(東京都現代美術館)
  30. 「ルーヴル美術館展 ルネサンス」(国立新美術館)
  31. 「開館50周年記念 アルベール・マルケ展」(SOMPO美術館)
  32. 「歌川広重 江戸のベストアングル」(東京国立博物館)
  33. 「アジアン・コンテンポラリー(仮)」(東京都写真美術館)
  34. ◎10月にスタートする展覧会
  35. 「マリメッコ展」(東京都庭園美術館)
  36. 「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」(上野の森美術館)
  37. 「ARTE TOKYO」(東京各所)
  38. 「TOKYO ATLAS」(東京各所)
  39. 「吉田璋也のデザイン ― 新作民藝運動がめざした未来」(パナソニック汐留美術館)
  40. 「ダン・グレアム」(東京オペラシティ アートギャラリー)
  41. 「竹久夢二 時代を創る表現者」(東京国立近代美術館)
  42. 「テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話」(国立西洋美術館)
  43. 「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 Whose Light? —だれのひかりか」(アーティゾン美術館)
  44. 「少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展」(国立新美術館)
  45. 「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」(TOKYO NODE)
  46. 「森万里子展」(森美術館)
  47. 「六本木アートナイト2026」(六本木各所)
  48. ◎11月にスタートする展覧会
  49. 「東京都美術館開館100周年記念 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」(東京都美術館)
  50. 「ニコライ・アストルップ」(東京ステーションギャラリー)
  51. 「円山応挙 リアルの先へ 空間革命」(東京都江戸東京博物館)
  52. ◎12月にスタートする展覧会
  53. 「彫る漆」(根津美術館)
  54. 「あなたの知らない浮世絵師たち」(太田記念美術館)

◎開催中の注目展覧会

「ロン・ミュエク展」(森美術館)

圧倒的なリアリティを持つ人物彫刻で知られるロン・ミュエクの大規模展。実物よりはるかに大きく、あるいは小さく作られた身体は、孤独、不安、脆さ、回復力といった人間の内面を強く感じさせる。精緻な造形でありながら、鑑賞者の解釈に委ねる余白も残されており、身体と存在をめぐる問いを静かに投げかける。レポートはこちら

会場:森美術館
会期:4月29日〜9月23日
ミューぽんで200円OFF!(6月30日まで)

「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」(東京オペラシティ アートギャラリー)

1924年にアンドレ・ブルトンによって定義づけられたシュルレアリスムは、無意識や夢に目を向け、新しい現実を探求した芸術運動。絵画や彫刻にとどまらず、雑誌、広告、ファッション、インテリアなど、日常に近い領域へも広がっていった。本展では、国内に所蔵される多様なジャンルの作品を通して、社会へと浸透していったシュルレアリスムの姿を紹介する。レポートはこちら

会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:4月16日〜6月24日
ミューぽんで200円OFF!

「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」(東京都美術館)

20世紀アメリカ具象絵画を代表する画家、アンドリュー・ワイエス。抽象表現主義やポップアートが台頭する時代にあって、ワイエスは身近な人物や風景を静かに描き続けた。本展では、窓やドアといった「境界」を示すモチーフに注目し、私的な記憶や空間と深く結びついたワイエスの世界を読み解く。レポートはこちら

会場:東京都美術館
会期:4月28日〜7月5日

「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」(東京都現代美術館)

世界中で愛される絵本『はらぺこあおむし』の作者、エリック・カールの大規模展。原画を中心に、グラフィックデザイナー時代の作品、構想段階で制作されたダミーブック、コラージュに使われた色紙など、約180点を紹介する。鮮やかな色彩と温かな造形が生まれるまでのプロセスを、幅広い資料からたどる。レポートはこちら。また、同館では「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ―新説/真説コシノヒロコ―」も7月26日まで開催されている。

会場:東京都現代美術館
会期:4月25日〜7月26日
ミューぽんで10%OFF!

「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」(国立新美術館)

日本とアジアのファッションを代表するデザイナー、森英恵の没後初となる大規模回顧展。戦後日本の高度経済成長期に、家庭を持ちながら国際的なキャリアを築いた森の歩みは、新しい女性像の先駆けとしても注目されてきた。本展では、オートクチュールのドレスや資料、初公開作品を含む約400点を通して、森の創造の全貌に迫る。レポートはこちら

会場:国立新美術館
会期:4月15日〜7月6日

◎6月にスタートする展覧会

「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」(国立新美術館)

パブロ・ピカソの作品世界を、英国のデザイナー、ポール・スミスの会場構成によって紹介する。伝統的な仕立てと大胆な色使いで知られるスミスが、ピカソの造形に新たな視点を与える。初期の代表作《男の肖像》から《アルルカンに扮したパウロ》まで、約80点の作品が、遊び心あふれる空間の中で展開される。ニュースはこちら

会場:国立新美術館
会期:6月10日〜9月21日

「“カフェ”に集う芸術家 ―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」(三菱一号館美術館)

19世紀後半のパリで、カフェやキャバレー、ダンスホールは芸術家たちが集い、議論し、新しい表現を生み出す場となった。マネや印象派の画家たちにとって、そこは日常と芸術が交差する刺激的な空間でもあった。本展では、マネ、ゴッホ、ロートレック、ピカソらの作品に、日本初公開となるカザスの《マドレーヌ》を加えた約130点を通して、都市の社交空間から広がった芸術の変化をたどる。ニュースはこちら

会場:三菱一号館美術館
会期:6月13日〜9月23日
ミューぽんで100円OFF!

「杉本博司 絶滅写真」(東京国立近代美術館)

現代美術、建築、舞台芸術など幅広い領域で活動する杉本博司の展覧会。本展では、デジタル化の進展により姿を消しつつある銀塩写真に焦点を当て、初期から現在までの作品約65点を紹介する。サテライト展示では、1970年代半ばから書き継がれてきた未公開資料「スギモトノート」も公開され、撮影や暗室作業のプロセスにも触れることができる。ニュースはこちら

会場:東京国立近代美術館
会期:6月16日〜9月13日

「出光真子 おんなのさくひん ――ある映像作家の自伝」(東京都写真美術館)

日本のヴィデオ・アートの先駆者、出光真子の大規模回顧展。出光は1970年代から、フィルムやヴィデオを用いて、女性の生き方、家族、フェミニズム、ジェンダー、メディアと社会の関係を問い続けてきた。本展では、東京都写真美術館が収蔵する全フィルム・ヴィデオ作品のデジタルデータと、主要なインスタレーション作品を展示・上映し、その実践を総合的に紹介する。ニュースはこちら

会場:東京都写真美術館
会期:6月18日〜9月21日

「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC])

生成AIをはじめとする技術の発展により、情報はかつてない速度と規模で生み出され、流通している。そのいっぽうで、私たちが出会う情報はアルゴリズムによって選別され、再構成されている。本展は、何が記録され、何が残り、それを私たちはどのように受けとめるのかという問いを通して、歴史と記憶のあり方を見つめ直す。

会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
会期:6月20日〜11月8日
ミューぽんで100円OFF!

「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」(アーティゾン美術館)

20世紀イタリアデザインを代表するエットレ・ソットサスの、日本初となる大規模回顧展。過度な合理性に疑問を投げかけたソットサスは、自由でユーモアに満ちたデザインを通して、人々の暮らしに感性を取り戻そうとした。本展では、家具、プロダクト、建築的な構想など、創意に満ちた作品群から、ソットサスのデザイン思想を紹介する。同館では「瀧口修造 書くことと描くこと」展も同時開催される。

会場:アーティゾン美術館
会期:6月23日〜10月4日

「洋館 明治の夢と挑戦」(東京都江戸東京博物館)

明治時代、西洋文化の流入とともに、日本の建築は大きな転換期を迎えた。人々は新しい時代の象徴として洋風建築に夢を託し、公共施設や邸宅、学校など、様々な場所に新しい建築のかたちを求めた。本展では、多様な資料と立体的な展示を通して、明治の洋館が映し出した時代の憧れと挑戦を紹介する。ニュースはこちら

会場:東京都江戸東京博物館
会期:6月23日〜8月23日

◎7月にスタートする展覧会

「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」(TOKYO NODE)

映像、彫刻、音、光、言葉を組み合わせた没入型インスタレーションで知られるトニー・アウスラー。映像を立体物へ投影する表現の先駆者として、テクノロジー、人間心理、信念、社会の複雑な関係を問い続けてきた。本展では、初期の作品から最新作までを通覧し、科学、魔術、未確認現象などに関するアーカイヴ資料も紹介する。詳細はニュースをチェック

会場:TOKYO NODE
会期:7月3日〜9月27日

「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」(ヒカリエホール)

国際的に注目を集める、日本の女性写真家たちの展覧会。日本写真史はこれまで男性写真家を中心に語られてきたが、本展は記憶、身体、日常、ジェンダーなど多様なテーマの作品を通して、写真表現を新たな視点からたどる。写真に関心のある人はもちろん、幅広い層に開かれた内容となる。キュレーターのインタビューはこちら

会場:渋谷ヒカリエホール
会期:7月4日〜8月26日
ミューぽんで100円OFF!

「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」(東京都庭園美術館)

20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リーの国内約10年ぶりとなる回顧展。ウィーンで陶芸を学び、戦争を機にロンドンへ移ったリーは、時代や土地を越えて独自の造形を追求した。本展では、リーの作品に加え、ヨーゼフ・ホフマン、バーナード・リーチ、ハンス・コパーなど、交流のあった作家たちの作品も紹介する。日本を中心とした東洋のやきものとの関係にも目を向けながら、その優美な造形の源泉を探る。ニュースはこちら

会場:東京都庭園美術館
会期:7月4日〜9月13日

「没後50年 髙島野十郎展」(渋谷区立松濤美術館)

福岡県出身の洋画家、髙島野十郎の大規模回顧展。独学で絵を学び、美術団体に属さず、流行にも迎合しなかった野十郎は、「孤高の画家」として知られている。本展では、代表作や初公開作品を含む約150点を展観する。書簡やメモなどの資料から、その人間像にも迫る。

会場:渋谷区立松濤美術館
会期:7月4日〜9月6日

「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」(国立西洋美術館)

レンブラントのエッチングと、その影響を受けた芸術家たちの作品を紹介する展覧会。レンブラント・ハウス美術館のコレクションを中心に、国内外の美術館や大学図書館、個人コレクションからの作品や書籍も加わる。版画家としてのレンブラントの革新性と、その表現が同時代から後世へどのように受け継がれたのかをたどる。ニュースはこちら

会場:国立西洋美術館
会期:7月7日〜9月23日

「ほぼ・空:青木淳 + リチャード・タトル」(東京オペラシティ アートギャラリー)

美術家リチャード・タトルと建築家・青木淳による2人展。タトルは美術作品を「光」としてとらえ、青木は建築を人々の価値観や速度を受けとめる「空気」のようなものとして考えてきた。本展では、美術と建築の異なる視点が交差し、東京オペラシティ アートギャラリーという空間の新たな可能性を引き出す。

会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:7月18日〜9月23日

「東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」(東京都美術館)

東京都美術館の開館100周年を、3つの場所にまつわる創作の歴史から見つめる。第一部では、上野に誕生した美術館の歩みを、展覧会や周辺の風景とともに振り返る。第二部では、九州の炭鉱町・大牟田と荒尾で風景を描き続けた江上茂雄の画業を紹介する。第三部では、同館最初の収蔵品《百日草の庭》をめぐり、戦前にアルゼンチンへ渡った日本人移民とその家族の物語をたどる。ニュースはこちら。また、「百花繚乱~海を越えた江戸絵画」(7月25日〜10月18日)も同時期に開催される。

会場:東京都美術館
会期:7月23日〜10月7日

「藝大式 美術の“ミカタ” ―この夏、藝大生になる―」(東京藝術大学 大学美術館・陳列館)

東京藝術大学に関わるテーマをもとに、美術の見方を学ぶシリーズ企画の第一弾。現役の教授・講師陣が企画する講義形式の展示を通して、美術史、実技、表現、鑑賞、素材、保存修復など、多角的な視点から作品に向き合う。東京藝大のコレクションを中心に構成され、会場ではワークショップなども予定されている。子供から大人まで、楽しみながら“美術の授業”を体験できる展覧会となる。

会場:東京藝術大学 大学美術館・陳列館
会期:7月24日〜9月23日

◎8月にスタートする展覧会

「やきもの名品紀行 ―中国・日本・朝鮮半島―」(根津美術館)

根津美術館が所蔵する約2300件のやきものから名品を選び、中国、日本、朝鮮半島の陶磁器を紹介する。土を練り、かたちを作り、焼き固める陶磁器は、古くから食器や調理具、貯蔵具、装飾品として人々の暮らしを支えてきた。本展では、地域ごとに異なる造形や技法、美意識をたどりながら、東アジアのやきものの豊かな世界を楽しむことができる。

会場:根津美術館
会期:8月15日~10月12日

「多田美波―光、凛と ゆれる」(東京都現代美術館)

戦後日本で抽象彫刻家・造形作家として活躍した多田美波。多田は生涯で約200点の彫刻作品と、500点に及ぶ建築関連作品を手がけ、美術館、公園、駅、市庁舎、ホテル、劇場など、都市の様々な場所に作品を残した。本展では、初期絵画、各時代の彫刻、作家本人が「光造形」と呼んだ照明作品、建築造形のパーツやスケッチなどを通して、約70年にわたる仕事を俯瞰する。ニュースはこちら

会場:東京都現代美術館
会期:8月29日〜12月6日

◎9月にスタートする展覧会

「すみだ五彩の芸術祭」(墨田区各所

下町の風情と現在の墨田に息づくアートに注目する芸術祭。「すみだの五彩」をテーマに、色彩に満ちた世界を芸術を通して表現する。地域の風景や人々の魅力、そしてすみだで暮らす喜びを再発見する機会となる。ニュースはこちら

会場:墨田区各所
会期:9月4日〜12月20日

「共時的星叢 ―時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」(東京都現代美術館)

1930年代の台湾で結成されたモダニズム詩のグループ「風車詩社」を描いた映画を起点に、近代台湾と日本の文化芸術を再考する展覧会。近代台湾の美術作品約200点、資料約600点に、日本の作品約100点を加えて紹介する。無数の星のように作品や資料が響き合う空間のなかで、台湾と日本の近代を越境的な視点から見つめ直す。

会場:東京都現代美術館
会期:9月5日〜12月13日

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」(国立新美術館)

ルーヴル美術館のコレクションから、ルネサンス美術の魅力を紹介する注目展。15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地へ広がったルネサンスの特徴を、選び抜かれた50点余りの作品を通して浮かび上がらせる。出品作の多くは15世紀末から16世紀後半に制作されたもので、ルネサンス様式が各地へ広まった時代に焦点を当てる。古代ギリシャ・ローマ文化へのまなざしと、人間表現の豊かさに触れる貴重な機会となる。ニュースはこちら

会場:国立新美術館
会期:9月9日〜12月13日

「開館50周年記念 アルベール・マルケ展」(SOMPO美術館)

マティスらとともに20世紀初頭のフォーヴ運動を牽引したフランスの画家、アルベール・マルケ。大胆な構図と、灰色を基調とした穏やかな色彩で知られ、そのデッサン力は、マティスから「我らの北斎」と称えられた。国内では35年ぶりの個展となる本展では、パリのセーヌ河畔や旅先の港湾風景など、水辺を描いた作品を中心に約90点を紹介する。

会場:SOMPO美術館
会期:9月22日〜12月13日

「歌川広重 江戸のベストアングル」(東京国立博物館)

江戸時代後期を代表する浮世絵師、歌川広重の風景画と花鳥画を紹介する展覧会。東京国立博物館が内山晋旧蔵の浮世絵1025点を受贈したことを記念し、広重の三大シリーズを中心に展観する。「東海道五拾三次」「木曽海道六拾九次」「名所江戸百景」を3期に分けて紹介し、江戸の風景をとらえた広重の視線に迫る。

会場:東京国立博物館
会期:9月29日〜12月20日

「アジアン・コンテンポラリー(仮)」(東京都写真美術館)

日本と中国の現代写真を紹介する展覧会。中国の写真複合施設・三影堂と連携し、現在の両国を様々な視点からとらえる新進・中堅作家を取り上げる。経済格差、自然災害、ジェンダーなど、私たちの身近な社会的テーマに向き合う作品を通して、アジアの現代写真の現在地を探る。

会場:東京都写真美術館
会期:9月30日〜2027年1月17日

◎10月にスタートする展覧会

「マリメッコ展」(東京都庭園美術館)

ファッションやインテリアの枠を超え、ライフスタイルそのものを提案してきたデザインハウス、マリメッコ。本展では創業者アルミ・ラティアの言葉を手がかりに、ドレス、アートワーク、ファブリックなどを通して、マリメッコの創造の美学に迫る。マリメッコ社とヘルシンキ建築&デザイン・ミュージアムの協力により、貴重な所蔵作品や資料を展示する。映像展示や日本のアーティストとのコラボレーションも予定されている。ニュースはこちら

会場:東京都庭園美術館
会期:10月3日〜12月20日

「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」(上野の森美術館)

シンシナティ美術館が145年にわたり収集してきたコレクションから、選りすぐりの84点が来日する。コロー、セザンヌ、モネを初め、美術史に名を刻む巨匠たちの作品を紹介する。ヨーロッパ美術がアメリカでどのように受け継がれ、コレクションとして育まれてきたのかをたどる展覧会となる。ニュースはこちら

会場:上野の森美術館
会期:10月10日〜2027年1月10日

「ARTE TOKYO」(東京各所)

アート、演劇、音楽、イルミネーション、エンターテインメントなど多彩なプログラムから構成される国際芸術祭。初開催となる2026年は、臨海エリア、日比谷・丸の内エリア、代々木・渋谷エリアをコアエリアとし、多数の企画を街なかで展開する。ニュースはこちら

会場:臨海エリア、日比谷・丸の内エリア、代々木・渋谷エリア
会期:10月10日〜12月31日

「TOKYO ATLAS」(東京各所)

「ARTE TOKYO」の一環として、東京・臨海エリアを舞台に開催される国際美術展。台場、青海、天王洲など、水辺の都市空間に国内外のアーティストが集い、アートを通して東京の新たな風景を描き出す。タイトルの「TOKYO ATLAS」には、神話的存在としてのアトラスと「地図帳」の意味が重ねられている。作品を鑑賞するだけでなく、アートが示す地図をたどりながら、東京という都市をあらためて読み解く機会となる。ニュースはこちら

会場:台場公園、お台場海浜公園、 青海南ふ頭公園、地下駐車場(青海南ふ頭公園内)、テレコムセンタービル、アイルしながわ、WHAT MUSEUM
会期:10月10日〜12月20日

「吉田璋也のデザイン ― 新作民藝運動がめざした未来」(パナソニック汐留美術館)

医師でありながら、民藝のプロデューサーとして活動した吉田璋也。吉田は日常の暮らしに用いられる品を自らデザインし、生産、流通、販売の仕組みを整えながら、民藝運動に深く関わった。本展では、伝統的な手仕事を現代の生活へ根づかせるために生み出された「新作民藝」の軌跡を、作品や資料を通して紹介する。

会場:パナソニック汐留美術館
会期:10月15日~12月20日

「ダン・グレアム」(東京オペラシティ アートギャラリー)

作品、写真、ヴィデオ、建築的立体作品、批評やエッセイなど、多様な実践で知られるダン・グレアムの展覧会。前半では初期から晩年までの代表作を紹介し、後半ではポルトガルで開催された建築展「Not Post-modernism」を「遺作」として展開する。展覧会の中に展覧会を組み込む構成により、グレアムの批評的な思考と実践を浮かび上がらせる。会場構成は、グレアムと親交の深かったアトリエ・ワンが担当する。

会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:10月17日〜12月20日

「竹久夢二 時代を創る表現者」(東京国立近代美術館)

画家、詩人、ジャーナリスト、デザイナー、イラストレーターなど、いくつもの顔を持つ竹久夢二の展覧会。明治末から昭和初期にかけて、夢二は時代の感性をすくい取り、流行を生み出す表現者として活躍した。本展では、代表作《黒船屋》を初め、日本画、油彩画、スケッチ、デザイン、スクラップブックなどを一堂に紹介する。美術の枠を超えて人々に愛された夢二の多面的な仕事に迫る。ニュースはこちら

会場:東京国立近代美術館
会期:10月23日〜2027年1月11日

「テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話」(国立西洋美術館)

英国絵画史を代表する画家、J.M.W.ターナー。本展では、テート美術館のコレクションを中心に、ターナーの作品をテーマごとに再構成し、ゆるやかな時系列に沿って紹介する。さらに、現代美術との対話を通して、光、自然、崇高をめぐるターナーの問題意識が、後世のアーティストたちにどのように響いているのかを探る。ニュースはこちら

会場:国立西洋美術館
会期:10月24日〜2027年2月21日

「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 Whose Light? —だれのひかりか」(アーティゾン美術館)

石橋財団コレクションとアーティストが共演する「ジャム・セッション」の第7回。今回は、社会や歴史と芸術の関係をリサーチとフィールドワークを通して探究してきた藤井光を迎える。藤井が注目するのは、プラトン『国家』に登場する「洞窟の比喩」と、その中心にある「光=真理」の問題。光が何を照らすのか、その光は誰によって照らされているのかを問いながら、真理の構造を批評的に見つめ直す。

会場:アーティゾン美術館
会期:10月24日〜2027年1月31日

「少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展」(国立新美術館)

少女マンガ界を代表する萩尾望都、山岸凉子、大和和紀の画業をたどる3人展。3人はいずれも1960年代後半にデビューし、1970年代の少女マンガ黄金期に、表現の可能性を大きく広げた。本展では、代表作の原画や貴重な資料を通して、それぞれの創作の軌跡と源泉に迫る。少女マンガが築いてきた表現の豊かさをあらためて見つめる機会となる。ニュースはこちら

会場:国立新美術館
会期:10月28日〜2027年2月8日

「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」(TOKYO NODE)

グラフィックアーティスト、YOSHIROTTENの展覧会。日本初の人工衛星打ち上げの地である鹿児島・大隅半島で育った作家は、自然と宇宙へのまなざしが交差する環境のなかで感性を培ってきた。本展は、科学がとらえてきた宇宙や地球の情報を、人間の身体を通して受けとめるための舞台装置として構成される。科学と霊性を通じて「彼方」へ向かってきた人類の営みが、抽象的なイメージとして立ち上がる。

会場:TOKYO NODE
会期:10月30日〜1月11日

「森万里子展」(森美術館)

1990年代から国際的に注目を集めてきたアーティスト、森万里子。初期にはポストヒューマンやサイボーグ的なアイデンティティを演じる作品を発表し、その後、近未来的な世界観、日本のアニメ文化、自然信仰、仏教、縄文やケルトなどの古代文化へと関心を広げてきた。本展では、森の独自の表現を通して、人間性、精神性、エコロジーをめぐる問いを浮かび上がらせる。ニュースはこちら

会場:森美術館
会期:10月31日〜2027年3月28日

「六本木アートナイト2026」(六本木各所

国内外のアーティストが参加し、六本木の街を舞台に展開される都市型アートイベント。美術館、商業施設、公共空間が一体となり、街全体がアートに包まれる。3年ぶりのオールナイト開催により、夜の都市ならではのエネルギーとアートが響き合う特別な時間を楽しめそうだ。ニュースはこちら

会場:六本木各所
会期:10月31日~11月1日

◎11月にスタートする展覧会

「東京都美術館開館100周年記念 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」(東京都美術館)

「印象派の殿堂」と称されるオルセー美術館のコレクションから、絵画、彫刻、工芸、写真など約110点を紹介する展覧会。テーマは「いまを生きる歓び」。急速な近代化のなかで生まれた19世紀から20世紀初頭の芸術は、技術革新の時代を生きる現代の私たちにも新鮮な視点を与えてくれる。ミレー《落穂拾い》をはじめ、ルノワール、モネ、ファン・ゴッホらの作品を通して、多様な歓びのかたちを見つめる。

会場:東京都美術館
会期:11月14日〜2027年3月28日

「ニコライ・アストルップ」(東京ステーションギャラリー)

20世紀初頭のノルウェーを代表する画家、ニコライ・アストルップ。近年世界的に評価が高まるアストルップは、ノルウェーの自然に深く根ざし、その豊かな世界を内部から描き続けた。本展では、油彩画に加え、アストルップが優れた仕事を残した木版画も紹介する。日本の浮世絵版画からの影響も感じさせる作品約130点により、自然の輝きに満ちたアストルップの世界を楽しむことができる。

会場:東京ステーションギャラリー
会期:11月21日〜2027年1月31日

「円山応挙 リアルの先へ 空間革命」(東京都江戸東京博物館)

江戸時代を代表する絵師、円山応挙。応挙は対象をよく観察し、ありのままに描く「写生」を重視したことで人気を集め、円山派と呼ばれる新たな流れを生み出した。本展では、大乗寺障壁画を中心に、初期から晩年までの画業を総合的に紹介する。写実的な表現と装飾性、空間を大きく生かす構成の革新性に迫る。

会場:東京都江戸東京博物館
会期:11月28日〜2027年1月24日

◎12月にスタートする展覧会

「彫る漆」(根津美術館)

「彫る」ことで表現する漆工技術に焦点を当てる展覧会。彫漆、鎌倉彫、鎗金、填漆、蒟醤など、東アジアに広がる多様な技法を紹介する。漆の表面に刻まれた文様や質感から、素材と技術が生み出す豊かな表現を楽しむことができる。

会場:根津美術館
会期:12月5日〜2027年1月17日

「あなたの知らない浮世絵師たち」(太田記念美術館)

水野廬朝、五郷、歌川国虎、蒔田俊親など、現在ではあまり知られていない浮世絵師たちに光を当てる展覧会。時代とともに埋もれてしまった絵師たちの作品を通して、浮世絵の世界の奥深さを紹介する。有名絵師だけでは見えてこない、多様な表現の広がりに出会える内容となる。

会場:太田記念美術館
会期:12月12日〜2027年1月17日

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