最終更新:2022年9月15日

【2022年版】シルバーウィークに見たい展覧会18選

SW期間に開催されている全国の注目の展覧会・芸術祭を紹介。開館時間や休館日はお出かけ前にチェックを

大阪中之島美術館での「展覧会 岡本太郎」展示風景より 撮影:新原なりか

シルバーウィーク期間(9月17日〜25日)に開催される全国の注目展覧会をピックアップ。気になる展覧会はTABアプリでブックマークも忘れずに!
*会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトの確認をお忘れなく。

地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング(森美術館、東京都)

パンデミック以降の新しい時代をいかに生きるのか? 心身の健康を指す「ウェルビーイング」をどのように保つか?このようなテーマを持つ本展の出品作家はエレン・アルトフェスト、青野文昭、モンティエン・ブンマー、堀尾昭子、飯山由貴、小泉明郎、オノ・ヨーコら16組。現代アートに込められた多様な視点を通して「よく生きる」ことを考える。なお、本展のタイトル「地球がまわる音を聴く」は、オノのインストラクション・アートから引用したものだ。詳細はフォトレポートをチェック。

会場:森美術館
会期:6月29日~11月6日
展覧会詳細

森美術館での「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」展示風景より、青野文昭の作品

李禹煥(国立新美術館、東京都)

国立新美術館は開館15周年を記念して李禹煥の大規模個展を開催中。「もの派」を代表する作家として知られる李禹煥は、1934年に韓国で生まれ、大学時代に来日。60年代後半に本格的に制作を始めた。国内の美術館では12年ぶりの個展となる本展では、視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作が一堂に集結する。フォトレポートレビューはぜひチェックしてほしい。

会場:国立新美術館
会期:8月10日~11月7日
展覧会詳細

フランス、アングレームでの李禹煥《Relatum - The Shadow of the Stars》設置作業の風景 ©︎ Lee Ufan

ポーラ美術館開館20周年記念展「ピカソ 青の時代を超えて」(ポーラ美術館、神奈川県)

20世紀を代表する画家、パブロ・ピカソ。「ピカソ 青の時代を超えて」展は、国内でも屈指のピカソ・コレクションを誇るポーラ美術館ひろしま美術館による作品研究をもとに、生涯、絵画芸術に取り組んだピカソの制作プロセスに注目する展覧会。初期から「青の時代」を経て、晩年までの画業を、国内外の名作約70点をもとに紐解く。

会場:ポーラ美術館
会期:9月17日~2023年1月15日
展覧会詳細

名和晃平 生成する表皮(十和田市現代美術館、青森県)

セル(細胞・粒)で世界を認識するという概念を軸に、ビーズやプリズム、シリコーンオイル、グルーなど様々な素材や技法を横断しながら先鋭的な彫刻や空間表現を展開している名和晃平。十和田市現代美術館で開催中の「名和晃平 生成する表皮」は、その作風の変遷を知ることができる展覧会だ。本展では、初期のドローイングシリーズ「Esquisse」や代表作である「PixCell」、新作の「White Code」などが公開されている。名和のコメントとともに展示の様子を伝えたフォトレポートはぜひ読んでほしい。

会場:十和田市現代美術館
会期:6月18日~11月20日
展覧会情報

「名和晃平 生成する表皮」展示風景より《PixCell-Deer#52》(2018) 撮影:吉田千枝子(字と図)

Reborn-Art Festival 2021-22(宮城県)

昨年8月に前期が開催された「Reborn-Art Festival 2021-22」は今年も8月から後期がスタート。震災から10年目となる今回は「利他」と「流動性」をテーマに掲げ、「アート」「⾳楽」「⾷」を楽しむことを試みる。アートキュレーターに和多利恵津子・浩一(ワタリウム美術館)を迎え、朝吹真理子、川俣正、山内祥太、プロダクション・ゾミアをはじめ28組の作家が参加する。昨年開催された前期のフォトレポートからその雰囲気を感じてみてほしい。

会場:宮城県石巻市街地、牡鹿半島
会期:8月20日〜10月2日(後期)
展覧会詳細

「Reborn-Art Festival 2021-22」展示風景より、バーバラ・ヴァーグナー&ベンジャミン・デ・ブルカ《Swinguerra》(2019)

マン・レイと女性たち(新潟市美術館)

20世紀を代表する芸術家で、ダダ・シュルレアリストとして知られるマン・レイ。本展は、特に写真家として活躍した彼と周囲の女性たちに注目する。恋人から女性アーティスト、女優、モデル、社交界の貴婦人などを被写体とした写真をはじめとする約260点を通して、マン・レイとその周辺の時代に迫る。

会場:新潟市美術館
会期:7月2日~9月25日
展覧会詳細

新潟市美術館での「マン・レイと女性たち」展チラシ

ART Oku-Noto 2022秋(石川県)

能登半島の突端にある珠洲市を舞台に、来年3回目の開催が予定されている奥能登芸術祭。塩田千春、さわひらき、大岩オスカール、ひびのこずえらによる18の常設作品が、9月17日〜19日限定で公開される。作品を巡るのにお得な「すずAI乗り合いタクシー」や、モデルコースも参考にしつつ、訪れてみたい。詳しくはウェブサイトをチェック。

会場:石川県珠洲市
会期:9月17日~19日
展覧会詳細

塩田千春 時を運ぶ船 ©︎ JASPAR, Tokyo, 2021 and Chiharu Shiota

ジブリパークとジブリ展(長野県立美術館)

愛・地球博記念公園内でのジブリパーク開園に先立ち、長野県立美術館では「ジブリパークとジブリ展」が開催中。素敵なものから怪しげなものまでごちゃごちゃと集められた「ジブリの大倉庫」やその中の「ネコバスルーム」、魔女の谷の「ハウルの城」など、ジブリパーク内に完成予定の施設の制作資料や試作品が公開されている。なお本展は事前予約制のため、ウェブサイトでチケットを購入のうえ訪れてほしい。展示の詳細はフォトレポートから。

会場:長野県立美術館
会期:7月16日~10月10日
事前予約制(チケットはこちら
展覧会詳細

長野県立美術館での「ジブリパークとジブリ展」展示風景より ©︎ Studio Ghibli

あいち2022(愛知県)

「あいちトリエンナーレ」の後継となる本芸術祭。今年のテーマは「STILL ALIVE(いまだ生きている)」。愛知県出身のコンセプチュアル・アーティスト、河原温の「I Am Still Alive」シリーズに着想を得たものだ。参加作家は、ホダー・アフシャール、リリアナ・アングロ・コルテス、ヤコバス・カポーン、ケイト・クーパー、メアリー・ダパラニー、遠藤薫、潘逸舟、百瀬文、荒川修作+マドリン・ギンズ、シアスター・ゲイツ、バック・トゥ・バック・シアター、カデール・アティなどおよそ100組。現代美術、パフォーミングアーツ、ラーニング・プログラムなど、ジャンルを横断して展開される本芸術祭。多様な表現を通じて最新鋭の芸術に触れてみてはいかがだろうか。各地区のレポートは以下のリンクからアクセスできる(愛知芸術文化センター一宮市常滑市有松地区)。

会場:愛知芸術文化センター、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)
会期:7月30日〜10月10日
展覧会詳細

「あいち2022」会場風景より、百瀬文《Jokanaan》(2019)

アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO(京都市京セラ美術館)

ポップ・アートの代表的作家であるアンディ・ウォーホルの大回顧展は、京都市京セラ美術館にて開催。ウォーホルが商業デザインの世界で頭角をあらわし、キャンベルスープ缶やマリリン・モンローなど、同時代の大量消費社会のイメージを作品に使うことで人気アーティストになっていった過程を追う。京都には、1956年の世界一周旅行や74年の来日時などに訪れており、彼が愛用した京都ゆかりの品々も紹介される。詳細はニュースをチェック。

会場:京都市京セラ美術館
会期:9月17日~2023年2月12日
展覧会詳細

アンディ・ウォーホル 自画像(髪が逆立ったかつら) 1986 アンディ・ウォーホル美術館蔵 © The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. /Artists Rights Society (ARS), New York

展覧会 岡本太郎(大阪中之島美術館)

今年開館したばかりの大阪中之島美術館では、岡本太郎の過去最大級の回顧展が開催されている。パリ時代のキャリア初期から、「太陽の塔」まで、絵画やパブリックアートのみならず、写真やプロダクト、作品の構想スケッチなど、太郎の作品や資料を網羅的に見ることができる。なお本展は、東京都美術館(10月18日〜12月28日)、愛知県美術館(2023年1月14日〜3月14日)を巡回予定だ。フォトレポートから展示の様子もぜひチェックしてほしい。

会場:大阪中之島美術館
会期:7月23日~10月2日
展覧会詳細

大阪中之島美術館での「展覧会 岡本太郎」展示風景より 撮影:新原なりか

六甲ミーツ・アート芸術散歩2022(兵庫県)

2010年に始まった「六甲ミーツ・アート芸術散歩」は、現代アートの魅力を六甲山の自然とともに紹介する企画。浅野暢晴、大巻伸嗣、髙橋匡太、さとうりさ、トモトシ、中島和俊、淀川テクニックなど、38組のアーティストが六甲山の土地に合わせた作品を展開する。期間中特別に展示会場として公開される安藤忠雄設計「風の教会」や六甲山から見下ろす夜景などに注目したい。

会場:六甲ガーデンテラスほか
会期:8月27日~11月23日
展覧会詳細

ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵(兵庫県立美術館)

世界最高水準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品から、武者絵118点、刀剣の鐔27点、刀剣20口が厳選。国内コレクションからも刀剣、浮世絵が特別出品されている。スサノオノミコトとヤマタノオロチの戦いや源平合戦、そして上杉謙信と武田信玄の合戦など、江戸時代の人々が熱狂した、英雄たちの物語を想像してみてはいかがだろうか。

会場:兵庫県立美術館
会期:9月10日~11月20日
展覧会詳細

兵庫県立美術館での「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵」展チラシ

交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー(島根県立石見美術館)

西欧を中心に日本を含む世界各地で様々な「モダン」のかたちが現われた1910〜30年代。「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」展ではウィーン工房、ソニア・ドローネー、バウハウスなどをキーワードに、急速に変化する社会のなかで作家たちがときに交わり、共鳴しながら探求することで紡がれたいくつもの「モダン」のあり方が紹介される。

会場:島根県立石見美術館
会期:9月17日~11月28日
展覧会詳細

マルセル・ブロイヤー クラブチェア B3 (ヴァシリー) 1925 豊田市美術館蔵

今井俊介 「スカートと風景」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川県)

谷口吉生によるその美しい建築でも知られる丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、今井俊介の個展「スカートと風景」が開催中。ふと目にした知人のスカートに見惚れたことがきっかけで、現在の作風に至ったという今井の、初期から現在までの制作の奇跡を知ることができる。具象と抽象、アートとデザインを跳躍するような軽やかな作品を、ぜひ生で見ておきたい。展示の様子はフォトレポートからチェック。

会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
会期:6月29日~11月6日
展覧会詳細

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での今井俊介 「スカートと風景」展示風景より

みる冒険 ゆらぐ感覚(愛媛県美術館)

愛媛県美術館では「みること」に注目した展覧会「みる冒険 ゆらぐ感覚」が開催中。同館の所蔵品に加え、視覚以外の感覚でとらえた世界をさわる形や記憶の色で表現する光島貴之や、身近な素材を用い視覚や聴覚などの知覚を問い直す八木良太の作品も展示される。作品を通して、目には見えないものに想像を巡らせたり、意外な見え方を発見したり、これまでにない感覚に出会うことができるはずだ。

会場:愛媛県美術館
会期:8月6日~9月30日
展覧会詳細

光島貴之 コーヒー・ブレイク(部分) 2018 制作協力:アトリエみつしま 作家蔵 撮影:art space co-jin アートと障害のアーカイブ・京都

国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術(福岡市美術館)

大人気の国宝「鳥獣戯画」が九州に。福岡市美術館で開催される「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」展は「鳥獣戯画」の魅力を支える、動物というモチーフと表現の簡潔さというユーモアを中心に、日本美術の新たな魅力を探る。全4巻からなる「国宝 鳥獣人物戯画」に加え、鎌倉時代の重要文化財《子犬》や江戸時代の曾我蕭白による水墨画《竹に鶏図》などが公開。なお、「鳥獣戯画」は前期に「甲・丁巻」、後期に「乙・丙巻」と分けて展示される。詳細はウェブサイトをチェックしてほしい。

会場:福岡市美術館
会期:9月3日〜10月16日
展覧会詳細

福岡市美術館での「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」展チラシ

塩田千春展「巡る記憶」(大分県別府市)

場所やものに宿る人の痕跡や記憶を感じさせる素材を用い、大量の糸、鞄、窓などでインスタレーションをしつらえる塩田千春。その個展が大分県別府市内で開催される。「東アジア文化都市2022大分県」の一環として行われる本展では、別府駅周辺に塩田の作品が登場。市内のサテライト会場では資料展示があるほか、会期中盤からは関連する小冊子の販売も予定されている。展示の様子はフォトレポートをチェック。

会場:BEP.Lab(ベップラボ)ほか
会期:8月5日〜10月16日
展覧会情報

塩田千春 巡る記憶 - 草本商店 2022 インスタレーション:白い糸、水

浅見悠吾(編集部インターン)

浅見悠吾(編集部インターン)

1999年千葉県生まれ。2021年6月からTokyo Art Beat エディターインターン。現代美術を中心に勉強中。現在、東京工業大学大学院在籍。