
左上から時計回りに:「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」、「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」、「出光真子 おんなのさくひん ――ある映像作家の自伝」、「可愛いだけじゃない!?ピングー展」
7〜8月の夏休み期間に、東京都内の美術館や博物館、ギャラリー等で開催されている、注目の展覧会をエリア別に紹介。気になる展覧会を見つけて、夏の予定づくりに役立ててほしい。
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*各展覧会の会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。
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19世紀後半のパリでは、マネや、のちに印象派と呼ばれることになる芸術家たちがカフェに集い、議論を交わしていた。現代のカフェがくつろぎの場であるとすれば、当時のカフェやキャバレー、ダンスホールは、飲食や娯楽を楽しむだけでなく、新たな芸術が生まれる場所でもあった。それは、サロン(官展)からの脱却とともに、芸術が群衆のなかへと広がっていく新しい時代の始まりでもあった。本展では、マネ、ゴッホ、ロートレック、ピカソによる名作の数々に、バルセロナが誇る日本初公開のカザス作《マドレーヌ》を加えた約130点を通して、カフェで生まれた芸術の広がりを展観する。レポートはこちら。
会場:三菱一号館美術館
会期:6月13日~9月23日
ミューぽんで100円OFF!
20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソ(1881〜1973)の作品からインスピレーションを受け、伝統的な仕立てと遊び心あふれる色使いで知られる英国のデザイナー、ポール・スミスが会場構成を手がける展覧会。色鮮やかで遊び心あふれる空間の中で、初期のピカソを代表する《男の肖像》や《アルルカンに扮したパウロ》など、約80点の作品が展示される。レポートはこちら。
会場:国立新美術館
会期:6月10日〜9月21日
『時をかける少女』公開20周年を記念し、アニメーション映画監督・細田守の映像世界を、過去最大規模のクリエイティブ資料で体感できる展覧会。いまなお多くのファンを生み続けている作品を中心に、絵コンテ、レイアウト、原画、美術ボードなどの制作資料が過去最大規模で展示される。細田守監督の原点とも言える作品群を新たな視点から発見し、あの夏の感動をもう一度体験できるような機会となる。レポートはこちら。
会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO
会期:6月20日~8月31日
イギリスのアートシーンにおいてフェミニズムの先駆者として独自の地位を築いているリンダー・スターリング。1970年代イギリスのパンクシーンから登場したリンダーは、写真やフォトモンタージュを大胆に用いた作品を通して、アートや文化における女性の表象を鋭く見つめ、消費社会が生み出す欲望という装置から、人間の身体を取り戻すことを試みてきた。日本初の大規模回顧展となる本展では、リンダーの革新的な創作の軌跡をたどりながら代表作を紹介する。レポートはこちら。
会場:シャネル・ネクサス・ホール
会期:6月25日〜8月16日
江戸の世を鮮やかに彩り、現代にまでその名が轟く浮世絵の祖、菱川師宣は当時の人々が生きた「浮世」の姿を数多く描いた。本展では、東京国立博物館所蔵の師宣の代表作、教科書でお馴染みの《見返り美人図》(展示期間:6月27日~7月12日)などの名品が、静嘉堂の元禄絵画コレクションと夢の共演を果たす。
会場:静嘉堂文庫美術館
会期:6月27日~8月23日
33歳で早世しながらも、日本近代洋画に大きな足跡を残した前田寛治の生誕130年を記念する18年ぶりの大回顧展。詩的感性と写実性を融合させた画業をたどるとともに、前田が設立に参加した「一九三〇年協会」の設立100周年を記念し、里見勝蔵や佐伯祐三ら同時代の画家たちの作品もあわせて紹介する。
会場:東京ステーションギャラリー
会期:7月4日~8月30日
ミューぽんで100円OFF!
世界中に愛されているスイスのアニメーションキャラクター・ピングーの大規模展。本展では遊園地をテーマに、実際のアニメーション制作で使用された貴重なクレイモデルとともに、ピングーの世界に見る・触れる・体験するスポットも楽しめる。ニュースはこちら。
会場:YURAKUCHO MUSEUM
会期:7月10日〜9月6日
日本を代表する版画家・長谷川潔(1891〜1980)の回顧展。フランスで生涯を送り、失われつつあった銅版画技法「マニエール・ノワール(メゾチント)」を独自に復興させた長谷川の代表作を中心に、初期から晩年までの作品を紹介する。さらに、長谷川に影響を与えた19世紀以前の版画や、パリで交流したマティスやデュフィら同時代の作家の作品もあわせて展示。静謐なモノクロームの世界を通して、版画芸術の奥深い魅力に触れられる。
会場:パナソニック汐留美術館
会期:7月11日~9月23日
エットレ・ソットサス(1917〜2007)は、20世紀イタリアデザインを代表する世界的な巨匠。ソットサスは、過度な合理性の追求に疑念を抱き、人々の生活に自由で生き生きとした感性を取り戻そうとした。斬新でユーモアあふれるデザインによって、現代人の生活、人生、ひいては運命までも明るく照らした。本展は、日本初のソットサス回顧展として、創意あふれるデザインの数々を紹介する。レポートはこちら。また、同館では「瀧口修造 書くことと描くこと」展が同時に開催される。
会場:アーティゾン美術館
会期:6月23日〜10月4日
日本のヴィデオ・アートの先駆者・出光真子(1940~)の大規模な回顧展。出光は1970年代より、フィルムとヴィデオを用いて、女性の生き方や家族、フェミニズム、ジェンダー、メディアと社会の関係を主題とする作品を発表してきた。同館は2016~2017年度に作家本人から全フィルム・ヴィデオ作品のデジタルデータおよび主要なインスタレーション作品を収蔵。本展では、これらの収蔵作品全点を展示と上映によって展観する。レポートはこちら。
会場:東京都写真美術館
会期:6月18日〜9月21日
20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リーの国内約10年ぶりとなる回顧展。ウィーンで陶芸を学び、戦争を機にロンドンへ移ったリーは、時代や土地を越えて独自の造形を追求した。本展では、リーの作品に加え、ヨーゼフ・ホフマン、バーナード・リーチ、ハンス・コパーなど、交流のあった作家たちの作品も紹介する。日本を中心とした東洋のやきものとの関係にも目を向けながら、その優美な造形の源泉を探る。ニュースはこちら。
会場:東京都庭園美術館
会期:7月4日〜9月13日
ミューぽんで20%OFF!
福岡県出身の洋画家、髙島野十郎の大規模回顧展。独学で絵を学び、美術団体に属さず、流行にも迎合しなかった野十郎は、「孤高の画家」として知られている。本展では、代表作や初公開作品を含む約150点を展観する。書簡やメモなどの資料から、その人間像にも迫る。
会場:渋谷区立松濤美術館
会期:7月4日〜9月6日
国際的に注目を集める、日本の女性写真家たちの展覧会。日本写真史はこれまで男性写真家を中心に語られてきたが、本展は記憶、身体、日常、ジェンダーなど多様なテーマの作品を通して、写真表現を新たな視点からたどる。写真に関心のある人はもちろん、幅広い層に開かれた内容となる。キュレーターのインタビューはこちら。
会場:渋谷ヒカリエホール
会期:7月4日〜8月26日
ミューぽんで100円OFF!
日本建築史の始まりとも言える法隆寺の建立から、1000年あまりの時を経て到来した明治という時代。江戸から明治への転換は、長きにわたり閉ざされていた西洋文化への入口が開かれ、洋風建築の流入が一気に始まることを意味した。本展では、人々が建築に夢を抱いた「明治の洋館」の世界を、多種多様な資料と立体的な展示で紹介する。レポートはこちら。
会場:東京都江戸東京博物館
会期:6月23日〜8月23日
戦後日本で抽象彫刻家・造形作家として活躍した多田美波。多田は生涯で約200点の彫刻作品と、500点に及ぶ建築関連作品を手がけ、美術館、公園、駅、市庁舎、ホテル、劇場など、都市の様々な場所に作品を残した。本展では、初期絵画、各時代の彫刻、作家本人が「光造形」と呼んだ照明作品、建築造形のパーツやスケッチなどを通して、約70年にわたる仕事を俯瞰する。ニュースはこちら。
会場:東京都現代美術館
会期:8月29日〜12月6日
レンブラントのエッチングと、その影響を受けた芸術家たちの作品を紹介する展覧会。レンブラント・ハウス美術館のコレクションを中心に、国内外の美術館や大学図書館、個人コレクションからの作品や書籍も加わる。版画家としてのレンブラントの革新性と、その表現が同時代から後世へどのように受け継がれたのかをたどる。ニュースはこちら。
会場:国立西洋美術館
会期:7月7日〜9月23日
東京都美術館の開館100周年を、3つの場所にまつわる創作の歴史から見つめる。第一部では、上野に誕生した美術館の歩みを、展覧会や周辺の風景とともに振り返る。第二部では、九州の炭鉱町・大牟田と荒尾で風景を描き続けた江上茂雄の画業を紹介する。第三部では、同館最初の収蔵品《百日草の庭》をめぐり、戦前にアルゼンチンへ渡った日本人移民とその家族の物語をたどる。ニュースはこちら。また、「百花繚乱~海を越えた江戸絵画」(7月25日〜10月18日)も同時期に開催される。
会場:東京都美術館
会期:7月23日〜10月7日
東京藝術大学に関わるテーマをもとに、美術の見方を学ぶシリーズ企画の第一弾。現役の教授・講師陣が企画する講義形式の展示を通して、美術史、実技、表現、鑑賞、素材、保存修復など、多角的な視点から作品に向き合う。東京藝大のコレクションを中心に構成され、会場ではワークショップなども予定されている。子供から大人まで、楽しみながら“美術の授業”を体験できる展覧会となる。
会場:東京藝術大学 大学美術館・陳列館
会期:7月24日〜9月23日
アジア系ディアスポラのアーティスト、リナ・バネルジーの個展。地球規模の移動と植民地主義の遺産をテーマに制作されたインスタレーション、彫刻、絵画など19点を展示する。ポストコロニアル・フェミニズムのアプローチから社会的な分断や不正義を問い直す、バネルジーのまなざしを照らし出す。レポートはこちら。文化人類学者のイリナ・グリゴレによるエッセイもチェックしてほしい。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:3月19日〜9月13日
浮世絵には、様々な動物や妖怪が登場する。本展では、可愛くユーモラスな人気作品から、新収蔵品として今回が初公開となる作品まで、140点を紹介する。「かわいい」「怖い」「ちょっと変」をキーワードに、浮世絵に描かれたアニマル&モンスターたちの世界を展観する。レポートはこちら。
会場:太田記念美術館
会期:6月23日~8月23日
ヴィデオ・アートの先駆者ナムジュン・パイクの没後20年を記念する大規模展。AIや新たなテクノロジーが急速に発展する現代においても色あせることのないパイクの作品を通し、その創造性や思想を改めて見つめ直す。アーティスト、思想家、哲学者など、多面的なパイク像に迫る。ニュースはこちら。
会場:ワタリウム美術館
会期:7月19日〜11月23日
ミューぽんで300円OFF!
小田原文化財団 江之浦測候所など建築の分野をはじめとし、舞台芸術の演出では国内のみならずヨーロッパ数都市やニューヨークにも進出している現代美術作家・杉本博司。本展では、デジタル化の進展により姿を消しつつある銀塩写真に着目して、初期から現在に至るまでの作品約65点を展観する。また、サテライト展示として未公開資料「スギモトノート」を公開する。写真作品の制作にあたって、撮影時および暗室での作業工程を記したもので、1970年代半ばから書き継がれている。レポートはこちら。
会場:東京国立近代美術館
会期:6月16日〜9月13日
映像、彫刻、音、光、言葉を組み合わせた没入型インスタレーションで知られるトニー・アウスラー。映像を立体物へ投影する表現の先駆者として、テクノロジー、人間心理、信念、社会の複雑な関係を問い続けてきた。本展では、初期の作品から最新作までを通覧し、科学、魔術、未確認現象などに関するアーカイヴ資料も紹介する。詳細はニュースをチェック。
会場:TOKYO NODE
会期:7月3日〜9月27日
ミューぽんで100円OFF!
食卓を彩る器には、吉祥文様や季節感、客人へのもてなしなど、様々な思いが込められてきた。本展では、日本や中国をはじめとする陶磁器を中心に、多彩な食器を紹介。当時の食文化やもてなしのあり方にも触れながら、「眼で味わうごちそう」としての器の魅力をひもとく。
会場:サントリー美術館
会期:7月8日~8月30日
現代のメディア環境において、生成AIなどの技術の発展により、情報はかつてない速度と規模で生み出され、流通している。そのなかで、私たちが接する情報はアルゴリズムによって選ばれ、再編成されてもいる。こうした情報環境のもとでは、何が記録され、どのように共有されるのかという枠組みそのものが変わりつつあるのではないだろうか。本展は、何が遺され、残されたものをどのように受けとめるのかという問いを通して、歴史と記憶のあり方をあらためて問い直す。レポートはこちら。
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
会期:6月20日〜11月8日
ミューぽんで100円OFF!
美術家リチャード・タトルと建築家・青木淳による二人展。タトルは美術作品を「光」としてとらえ、青木は建築を人々の価値観や速度を受けとめる「空気」のようなものとして考えてきた。本展では、美術と建築の異なる視点が交差し、東京オペラシティ アートギャラリーという空間の新たな可能性を引き出す。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:7月18日〜9月23日
ミューぽんで200円OFF!
夏休みにあわせて開催される、子供から大人まで楽しめる参加型展覧会。絵画や彫刻、写真など館内に隠された様々な「おたから」を探しながら、美術作品との新たな出会いを楽しめる。自分にとっての「おたから」とは何かを考えるきっかけにもなる。
会場:府中市美術館
会期:7月25日〜9月6日